母が老健(介護老人保健施設)に入ってから、私は片道1時間30分、往復3時間かけて通う日々になりました。交通費は往復で約2,000円です。
最初は手続きと準備に追われて、休みの日ほど忙しい毎日。
でもある日、「行き来するだけじゃ、もったいないな」と思ったんです。
それから、往復3時間のお見舞いに「自分の時間」も合わせるようになりました。
母のお見舞いに行く。
そして、余力があれば帰りにIKEAへ寄る。
毎回ではありません。疲れていたら、そのまま帰ります。
でも「今日はIKEAに寄れるかな?」と思うだけでも、往復3時間の道のりが少し違って感じられました。
気持ちを切り替えられたのは、この寄り道のおかげです。

往復3時間のお見舞いで、どうやって「私の時間」を見つけたの?
母の転倒から、すぐに老健へ
母が転倒して入院しました。入院は短く、そのあとすぐに老健へ移ることに。こちらの都合を聞いてもらえる余裕はありません。
退院と入所の付き添い、移動の車への同乗は、叔父に頼みました。
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老健は、リハビリをして自宅に戻ることを目指す施設です(出典:厚生労働省 介護サービス情報公表システム「介護老人保健施設(老健)」)。
母も、また歩けるようになるためのリハビリが始まりました。
ただ、私の家から老健までは電車を乗り継いで、往復3時間の道のりです。
休みの日のほうが忙しかった(私の失敗談)
入所が決まると、準備と手続きが一気に押し寄せました。
- 担当のケアマネジャーさんが代わったことによる手続き
- 役所に出向いての手続き
- サービス担当者会議への参加
- 入所に必要なものの買い出し
仕事が休みの日も、仕事の日以上に忙しい。
今日の休みで済ませないと、次の休みまで待たせて迷惑をかけてしまう。だから、やらなきゃ!
そんな気持ちで動き回っていました。
今思えば、休みの日をまるごと母のことだけに使っていた。これが私の失敗です。

休みの日が「やらなきゃ」でいっぱいだったんだね……。
入所準備で用意したもの【チェックリスト】
洗濯は、遠くて私には通いきれないので業者さんにお願いしました。
そうなると、洗濯に出している間の着替えが必要です。手持ちの服では足りず、2週間分を買いそろえました。もちろん、全部に名前を書きます。
母は車椅子を使うようになったので、お尻の痛みと冷えへの対策も必要でした。
| ✓ | 用意したもの | 数・目安 | 理由 |
|---|---|---|---|
| □ | 着替えの服 | 2週間分 | 洗濯業者に出している間の分 |
| □ | 名前の記入 | すべての持ち物 | 施設でほかの人の物と混ざらないように |
| □ | 車椅子用クッション | 1つ (布カバーなら2つ) | お尻の痛み対策。布カバーは洗い替えも |
| □ | 膝掛け | 2枚 | 冷え対策。1枚は洗い替え用 |
| □ | アームウォーマー | 必要な分 | 手の冷え予防 |
| □ | レッグウォーマー | 必要な分 | 足の冷え予防 |
| □ | マジックテープ式の靴 | 2足 | 洗い替え用。脱ぎ履きしやすい |
チェックリストの中で、実際に使ってよかった物を2つだけ紹介します。
マジックテープを開けるだけで脱ぎ履きできるので、介助する側もラクでした。足の甲にしっかり沿ってフィットして、安心です。汚れても洗えて、乾きも早かったです。
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靴を見てみる ▶クッション性は体重にもよりますが、母は痩せていても褥瘡(床ずれ)はできませんでした。カバーは防水で消毒もできるので、失禁や食べこぼしもサッと拭けます。クッションの替えがいらず、ずっと使えました。
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車椅子クッションを見てみる ▶母と過ごした時間
面会では、母が食べたいものを差し入れたり、車椅子で外に出て散歩したり。お店で甘いものを買って、一緒に食べたこともありました。
レクリエーションに一緒に参加したり、ほかの入所者さんやご家族と談笑したり。
感染予防のために面会時間の決まりがあって、長くはいられません。誰もいない実家の郵便物や町会費も気になって、しばらくは実家と老健を行き来する日々でした。
お見舞いの帰りにIKEAへ
少し落ち着いてきたころ、ふと思いました。
交通費をかけて、往復3時間。行き来するだけじゃ、もったいないな。
さっそく検索。……あった!
施設近くのバス停から、IKEAまでバスで15分ほど。体力に余裕がある日は、寄り道することにしました。
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IKEAに着いたら、まずは手軽なホットドッグとコーヒーで小腹を満たしてひと休み。
そしてここからは、大好きなインテリア。一気に「私の時間」です。
こういう場所は、一人がいい。
目にとまったもの、気になるものに向かって好きなように動けるし、自分のペースで過ごせます。好きなものが見つかると、うれしくなるんです。
IKEAで出会ったもの
- ダイニングテーブルの上の、黒い3灯スポットライト
- 玄関に置いている椅子
- 毎朝サラダやヨーグルトに使う、大きめのガラスカップ
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お見舞いの日だって、自分の「好き」を楽しんでいいんだね。
おわりに
介護や見守りをしていると、どうしても「やらなきゃいけないこと」が次々と出てきます。
そんな中でも、自分の好きな場所へ寄ったり、おいしいものを食べたり、ほんの少し自分の時間をくっつける。
私はそれで、気持ちを切り替えることができました。
もしあなたも、家族のお見舞いや介護で遠くまで通っているなら、
「この近くに、私が楽しめるところないかな?」
と探してみてください。
意外と「あった!」が見つかるかもしれませんよ。
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