60代ひとり暮らしー1人用 グリル鍋も愛用

暮らしとお金

杖・歩行器・車椅子でも自立できる暮らしの整え方

ひとり暮らしの休日ごはんは、平日ほど「効率」を考えなくていい日です。とはいえ、張り切って何品も作る気力があるかというと、正直そこまでではありません。

そんな休日に、わが家で長く出番のある道具があります。レコルトの「HOME BBQ」という、1〜2人用のグリル鍋です。もう何年も使っていますが、使い方は暮らしの変化とともにずいぶん変わりました。

子どもと暮らしていた頃は、テーブルに出しっぱなしだった

まだ下の子供と二人で暮らしていた頃、この鍋はしまう道具ではありませんでした。テーブルの上に置きっぱなしで、ほとんど毎日使っていたと思います。

特に冬です。ダイニングこたつに座ったまま、フラットプレートに卵を割って目玉焼きを焼き、その横でウインナーと野菜を炒める。それが朝食でした。夜はプレートを深鍋に替えて、鍋料理やおでん。立ち上がらずに一食が完成するので、寒い時期は本当に助かりました。

今思えば、あれは「頑張らないための仕組み」そのものだったのだと思います。道具を出しっぱなしにできることが、そのまま続けやすさになっていました。

今は「人が来る日」の道具になった

ひとり暮らしになってからは、毎日使う道具ではなくなりました。今の出番は、家族や友人が来てくれた日です。1〜2人用なので、人数が増えるときは2台並べて使います。

小さい鍋を2台にすると、片方は焼きもの、もう片方は蒸しもの、またはメイン料理とデザートというように分けられます。メンバーの好みに合わせやすく一緒に楽しめ、かえって使い勝手がいいのです。ひとつの大きな鍋を囲むより、それぞれの手元に近くて食べやすい、というのも気に入っている点です。

プレートを替えるだけで、料理が変わる

この鍋を長く使っている一番の理由は、プレートの種類が豊富なことです。本体はそのままに、上のプレートを替えるだけで料理の幅が広がります。

  • フラットプレート……焼き、炒め物、目玉焼きやウインナーなど、朝食にもそのまま使えます。
  • BBQプレート……焼き目がきれいにつくので、ステーキも串に刺した食材も見栄えよく仕上がります。
  • 丸いくぼみが6つのプレート……アヒージョ、ひとくちパンケーキ、ライスバーガーなど。小さく作れるのがひとり分に向いています。
  • 大きめのたこ焼きプレート……たこ焼きはもちろん、一口大のスコッチエッグや野菜オムレツや胡麻団子にも。
  • セラミックスチーム深鍋……肉に野菜、貝類の蒸し料理と鍋料理に。冬はこれの出番が増えます。

「今日は何を作ろう」と考えるより先に、「今日はどのプレートを使おう」から入れるのが、意外と献立に迷わないコツかもしれません。

正直に書いておきたいこと

いいところばかり書きましたが、気になる点もあります。熱の伝わり方に少しむらがあり、場所によって焼け具合が違うのです。プレートの端のほうは火の通りが遅いので、途中で位置を入れ替えながら焼いています。

この点は私も長く使ってきて感じていたところで、今は改良された新しい商品も出ているようです。これから選ぶ方は、最新モデルの仕様を確認してみるといいと思います。

休日の「ひとりBBQ」という楽しみ

人が来る日の道具、と書きましたが、ひとりでも使います。

休日にスーパーへ行って、見切り品の魚介やお肉が少量だけ出ているのを見つけた日です。ひとり分にはちょうどいい量ですし、値段も気持ちが軽い。それを持ち帰って、BBQプレートで焼きながら、ビールやワインを開けます。

作り置きでも、きちんとした献立でもありません。焼けたそばから食べるだけです。でも、ひとりの食卓が少し華やぐ感じがして、休日らしい時間になります。ひとり暮らしの食事は「済ませるもの」になりがちですが、週に一度くらいはこういう日があってもいいのだと思っています。

おわりに

同じ道具でも、暮らしが変われば役割が変わります。毎日の朝食を支えてくれた鍋が、今は人を迎える日とひとりを楽しむ日の道具になりました。

長く使える道具というのは、機能が多いものというより、暮らしの変化についてきてくれるもののことなのかもしれません。ひとり暮らしの調理器具を選ぶときは、「今の自分にちょうどいいか」と一緒に、そんな視点も持っておくと失敗が少ないように思います。