杖・歩行器・車椅子でも自立できる暮らしの整え方
ひとり暮らしの休日ごはんは、平日ほど「効率」を考えなくていい日です。とはいえ、張り切って何品も作る気力があるかというと、正直そこまでではありません。
そんな休日に、わが家で長く出番のある道具があります。レコルトの「HOME BBQ」という、1〜2人用のグリル鍋です。もう何年も使っていますが、使い方は暮らしの変化とともにずいぶん変わりました。
子どもと暮らしていた頃は、テーブルに出しっぱなしだった
まだ下の子供と二人で暮らしていた頃、この鍋はしまう道具ではありませんでした。テーブルの上に置きっぱなしで、ほとんど毎日使っていたと思います。
特に冬です。ダイニングこたつに座ったまま、フラットプレートに卵を割って目玉焼きを焼き、その横でウインナーと野菜を炒める。それが朝食でした。夜はプレートを深鍋に替えて、鍋料理やおでん。立ち上がらずに一食が完成するので、寒い時期は本当に助かりました。
今思えば、あれは「頑張らないための仕組み」そのものだったのだと思います。道具を出しっぱなしにできることが、そのまま続けやすさになっていました。
今は「人が来る日」の道具になった
ひとり暮らしになってからは、毎日使う道具ではなくなりました。今の出番は、家族や友人が来てくれた日です。1〜2人用なので、人数が増えるときは2台並べて使います。
小さい鍋を2台にすると、片方は焼きもの、もう片方は蒸しもの、またはメイン料理とデザートというように分けられます。メンバーの好みに合わせやすく一緒に楽しめ、かえって使い勝手がいいのです。ひとつの大きな鍋を囲むより、それぞれの手元に近くて食べやすい、というのも気に入っている点です。
プレートを替えるだけで、料理が変わる
この鍋を長く使っている一番の理由は、プレートの種類が豊富なことです。本体はそのままに、上のプレートを替えるだけで料理の幅が広がります。
- フラットプレート……焼き、炒め物、目玉焼きやウインナーなど、朝食にもそのまま使えます。
- BBQプレート……焼き目がきれいにつくので、ステーキも串に刺した食材も見栄えよく仕上がります。
- 丸いくぼみが6つのプレート……アヒージョ、ひとくちパンケーキ、ライスバーガーなど。小さく作れるのがひとり分に向いています。
- 大きめのたこ焼きプレート……たこ焼きはもちろん、一口大のスコッチエッグや野菜オムレツや胡麻団子にも。
- セラミックスチーム深鍋……肉に野菜、貝類の蒸し料理と鍋料理に。冬はこれの出番が増えます。
「今日は何を作ろう」と考えるより先に、「今日はどのプレートを使おう」から入れるのが、意外と献立に迷わないコツかもしれません。
正直に書いておきたいこと
いいところばかり書きましたが、気になる点もあります。熱の伝わり方に少しむらがあり、場所によって焼け具合が違うのです。プレートの端のほうは火の通りが遅いので、途中で位置を入れ替えながら焼いています。
この点は私も長く使ってきて感じていたところで、今は改良された新しい商品も出ているようです。これから選ぶ方は、最新モデルの仕様を確認してみるといいと思います。
休日の「ひとりBBQ」という楽しみ
人が来る日の道具、と書きましたが、ひとりでも使います。
休日にスーパーへ行って、見切り品の魚介やお肉が少量だけ出ているのを見つけた日です。ひとり分にはちょうどいい量ですし、値段も気持ちが軽い。それを持ち帰って、BBQプレートで焼きながら、ビールやワインを開けます。
作り置きでも、きちんとした献立でもありません。焼けたそばから食べるだけです。でも、ひとりの食卓が少し華やぐ感じがして、休日らしい時間になります。ひとり暮らしの食事は「済ませるもの」になりがちですが、週に一度くらいはこういう日があってもいいのだと思っています。
おわりに
同じ道具でも、暮らしが変われば役割が変わります。毎日の朝食を支えてくれた鍋が、今は人を迎える日とひとりを楽しむ日の道具になりました。
長く使える道具というのは、機能が多いものというより、暮らしの変化についてきてくれるもののことなのかもしれません。ひとり暮らしの調理器具を選ぶときは、「今の自分にちょうどいいか」と一緒に、そんな視点も持っておくと失敗が少ないように思います。

