60代ひとり暮らし ―頑張らない仕組み作り休日食事

暮らしとお金

杖・歩行器・車椅子でも自立できる暮らしの整え方

前編では、頑張らない平日の食事の仕組みについて書きました。今回は後編、休日編です。

平日よりは少し手をかけて調理——といっても、自分ひとりの食事です。「簡単」と「時短」はやっぱり主役で、そこに少しの楽しみを足すのが、私の休日の昼食です。

その相棒が、コードレスのフードプロセッサー「レコルト ボンヌ」。この家電を選んだいきさつは、家電の記事にも書いています。

ボンヌとの付き合いはスムージーから始まりましたが、今や夏の昼食の要です。暑い日の昼は、さっぱりあっさり、でも栄養は満点にしたい。そんなとき、長いもも大根も、切って入れてプッシュ数回で、とろろとおろしができあがります。

すりおろしは、手でやると時間も力もいる作業です。年を重ねた手には特にこたえます。それが数回のプッシュですむのは、時短以上の価値があると感じています。

わが家の定番「とろろ大根おろしうどん」

私のお気に入りは、こんな一杯です。

  1. 国産小麦100%の讃岐うどん(常温保存できるタイプ)をレンジで簡単調理
  2. 水にくぐらせて、水気を切る
  3. 長芋とろろ、大根おろし、青じそ、鰹節、温泉たまごをのせる
  4. つゆをかけて、できあがり

火を使うのはゼロ。簡単で、つるりと食べられて、おいしい。夏バテ気味の日でも箸が進みます。

サラダも、冷やし豚しゃぶも、梅干しで

ボンヌの出番は、まだあります。

  • 爽やかサラダ……柑橘とサラダチキン、好みの生野菜、ドレッシングを入れて少しプッシュするだけ。果汁のまわった爽やかなサラダに変身します。
  • 冷やし豚しゃぶ……大根おろしが簡単にできるので、いつの間にか定番になりました。

そして夏の味方が梅干しです。いろいろな食材に梅干しを加えると、さっぱりして食欲が出ます。暑さで食が細くなる季節こそ、「食べられる工夫」がだいじだと思っています。

お手入れも充電も、手間いらず

使ったあとは簡単に分解できて、サッと洗うだけ。コードレスで充電も長持ちし、最後にいつ充電したか忘れるほどです。

調理器具は「洗うのが面倒」だと、必ず使わなくなります。ズボラな私が使い続けられているのは、この手入れの楽さがあってこそだと思います。

私の栄養バランスの物差し ―「片手分」と「5種類」

ひとり暮らしの食事で怖いのは、栄養の偏りに誰も気づいてくれないことです。だから私は、難しい計算の代わりに、シンプルな物差しを2つ持っています。

  • たんぱく質は、1食に片手のひら分(肉・魚・卵・大豆製品など)
  • 野菜は、1食に5種類

買い物では10種類以上の野菜と旬の果物を、冷凍・冷蔵・常温で常備しています。前編で書いた冷凍ストックのおかげで、5種類を1食に入れるのは難しくありません。

数字はざっくりでいいのです。続けられる物差しであることが一番だと思っています。

たんぱく質を意識するのには理由があります。年を重ねると食が細くなり、たんぱく質が不足すると筋力が落ちて、転倒や「フレイル(心身の虚弱)」につながると言われます。転倒予防は家具の配置だけでなく、実は毎日の食卓から始まっているのです。

まとめ ― 休日のひと手間は、自分へのもてなし

平日は仕組みで頑張らない。休日は、プッシュ数回のひと手間で、少しだけ丁寧に。どちらも「簡単・時短」の土台は同じで、違うのは気持ちの余裕だけです。

ひとりの食卓は、手を抜けば際限なく簡素になり、頑張りすぎれば続きません。その間にある「ちょうどいい」を、道具と物差しに助けてもらいながら探していく。それが、60代ひとり暮らしの食の楽しみ方なのかなと思っています。

▶ 前編はこちら:頑張らない仕組み作り・平日の食事