60代ひとり暮らし ―倒れたら誰が気づいてくれる?見守り体制公開

介護・見守り

60代シングルひとり暮らし ― 杖・歩行器・車椅子でも自立できる暮らしの整え方

ひとり暮らしだからこそ、考えてしまうことがあります。
「もし家の中で倒れたら、誰が気づいてくれるのだろう?」

この不安をゼロにすることはできません。でも、住まい・家電・スマホ・家族・地域と、いくつもの「気づいてもらえる仕組み」を重ねておくことで、不安はぐっと小さくなります。今回は、私が実際に整えている見守り体制をすべて公開します。

住まいに組み込んだ見守り ― URの緊急コールボタン

終のすみかにURの部屋を選んだ条件の一つが、緊急コールボタンが設置されていることでした。私の部屋では、トイレ・浴室・部屋の中央のインターホンに設置されています。

ボタンを押すと室内と玄関外のインターホンから警報音が鳴り、通報の流れは(管理サービス事務所経由など)URの物件によって異なるようです。各管理事務所に確認して下さい。倒れた時に一番怖いのは「誰にも知られないまま時間が過ぎること」。住まいそのものに通報の仕組みがあるのは、大きな安心です。

URの見守りサービスと費用 ― 駆けつけサービスを検討中

そろそろ駆けつけサービスの利用を検討しています。URも見守りサービスを推奨していて、UR都市機構と協定を結んだ決まった事業者への申し込みになります。

調べてみると、以前からあった立山科学の見守りサービスは2025年12月15日で新規申込受付を終了(利用中の方は継続可)。その代わり、2026年4月から中部電力ミライズコネクトと西部ガスリビングの2社が新たに参入し、現在申し込めるサービスは4つに増えました。電気メーターで見守るもの、電球型、センサー型、駆けつけ付きと、仕組みも料金も幅が広がっています。

UR賃貸で申し込める見守りサービス費用一覧

サービス名
(提供会社)
初期費用 月額料金
(税込)
仕組みと特徴
テラシテR
(中部電力ミライズコネクト)
2026年4月開始・全国
0円 990円 部屋に機器を置かず、電気メーター(スマートメーター)の使用量の変化で見守る新発想。朝5時〜22時に活動が検知できないと、本人→緊急連絡先の順で安否確認。オプションで在宅確認サポート(月額330円・同月3回目以降の出動は1回8,800円)、健康や介護の相談ができる生活サポート(月額330円)も。
みまもりさん&
かけつけさんプラス+

(西部ガスリビング)
2026年4月開始・全国
16,500円
(設置・撤去費込)
3,630円 緊急ボタン+人感センサー。ボタンが押された時や12時間動きがない時にみまもりセンターへ自動通報、同時に警備員が駆けつけて安否確認。駆けつけまで月額に含まれる手厚さが特徴。
クロネコ見守りサービス
ハローライト訪問プラン

(ヤマト運輸)
全国
0円 1,078円 トイレや廊下の電球をIoT電球に交換するだけ。24時間点灯・消灯がないと緊急連絡先へ自動通報。依頼すればヤマト運輸のスタッフが在宅確認に訪問(追加料金なし)。工事・電話回線・Wi-Fi不要。
見守りサービス SAFE-1
(東急セキュリティ)
首都圏のUR限定
5,500円
(Web申込なら無料)
1,078円 赤外線センサー兼非常ボタンを部屋に置くだけ(SIM内蔵で回線不要)。24時間動きがない・非常ボタンが押されると緊急連絡先に自動通報。警備員の駆けつけオプションは鍵預託なし+月額935円/鍵預託あり+月額1,375円、出動1回6,600円。
(参考)見守りサービス
(立山科学)
工事費等
別途
1,430円 センサーで生活動作を確認しコールセンターが電話確認、緊急連絡先へ連絡。2025年12月15日で新規受付終了(利用中の方は継続可)。

※UR都市機構の2026年1月7日付プレスリリース等をもとに、2026年7月時点で私が調べたものです。料金や提供エリアは変更される場合がありますので、お申し込み前にUR公式サイトまたは管轄の住まいセンターでご確認ください。

比べてみると、それぞれに個性があります。機器を置くことすら不要で一番安いのは電気メーター型のテラシテR。電球型は生活に溶け込む手軽さ。センサー+非常ボタン型は「自分でSOSを出せる」安心感。そして駆けつけまで月額に含まれる西部ガスリビングは、月額は高めでもいざという時の対応が一番手厚い。年齢や体の状態に合わせて、途中で乗り換えていくのも良さそうです。私は駆けつけまで見据えて検討中です。

家電でできる見守り ― エアコンのスマホ遠隔操作

猛暑の夏、室内での熱中症は他人事ではありません。エアコンはスマホで遠隔操作できる機種を購入し、離れて暮らす子供も操作できるように設定しました。

「暑い日なのにエアコンがついていない」ことに子供が気づけますし、私が操作を忘れていても外からつけてもらえる。家電が、そのまま見守りの仕組みになってくれています。

子供との連絡ルール ― 押しつけない安否確認

子供との連絡は、私から一方的にLINEを送る、またはインスタに投稿するという形で安否を知らせています。

「毎日返事をして」と求めると、お互いに負担になります。私が発信さえしていれば「今日も元気だな」と分かる。逆に発信が途絶えたら気にかけてもらえる。ゆるいルールだからこそ、続けられています。

iPhoneは頼れる見守り道具 ― 3つの機能を設定

私はiPhoneユーザーなので、標準機能を見守りに活用しています。設定しているのは次の3つです。

1. 緊急SOSと緊急連絡先

緊急連絡先に子供や親しい友人を登録。万が一緊急SOSを使った時は、その人たちに現在地が自動で送信されます。

2. メディカルID

メディカルIDを作っておくと、救急隊員がロック画面を解除しなくても、生年月日・血液型・アレルギー・常用薬・持病・身長体重を確認できます。ひとり暮らしで倒れた時、自分の代わりに「私の情報」を伝えてくれる機能です。

3. チェックイン

チェックインは「家に着いたら知らせる」を自動化できる機能です。夜の帰宅、旅行の移動中、テニスの帰りなどに設定しておくと、予定通りに到着しなかった場合、指定した相手に位置情報などが共有されます。ひとり暮らしには本当に便利な機能です。

地域・行政とのつながり ― お巡りさんの巡回連絡

住まい選びの条件にしていた通り、交番も役所の支所も近くにあります。

お巡りさんが各住居を1件1件回って、誰が住んでいて、何かあった時の連絡先はどこかを把握してくださっています。巡回の日時を記した用紙が時々ポストに入っていて、「地域に見てくれている人がいる」と感じられるのは心強いものです。

まとめ ― 特別な機械より、日常に溶け込む仕組みを

私の見守り体制を整理すると、こうなります。

住まい: URの緊急コールボタン(トイレ・浴室・インターホン)
サービス: 駆けつけサービスを検討中(月額990円〜、選べる4サービス)
家電: エアコンのスマホ遠隔操作を子供と共有
家族: LINE・インスタでゆるく発信する連絡ルール
スマホ: 緊急SOS・メディカルID・チェックイン
地域: 交番の巡回連絡

どれか一つで完璧を目指すのではなく、小さな仕組みを何重にも重ねること。そして、無理なく日常に溶け込むものを選ぶこと。それが、ひとり暮らしの「もしも」への一番の備えだと思っています。

不安を数えるより、今できる備えを一つずつ。今日も私は、いつも通りにLINEを送ります。