60代ひとり暮らし ―頑張らない仕組み作り平日食事

暮らしとお金

杖・歩行器・車椅子でも自立できる暮らしの整え方

ひとり暮らしの食事づくりで一番の敵は、「疲れた日の夕食」だと思います。仕事から帰って、自分ひとりのためにまな板と包丁を出して、火の前に立つ。それが億劫で、食が適当になっていく——。

私はその戦いを、ほぼ卒業しました。今日は、働く60代の平日夕食と朝食のリアルをすべて書きます。合言葉は「頑張らない仕組みをつくる」です。

引越祝いにいただいた「レンジメイト プレミアム」が主役に

きっかけは、お友達から引越祝いでいただいたレンジメイト プレミアムでした。電子レンジに入れるだけで「焼く」調理ができる調理器で、この暑い夏に火を使わずにすむ、本当にありがたい代物です。付属のレシピは70品。「できないものはないのでは?」と思うほどです。

何が嬉しいって、焼き魚が、焦げ目までついて焼き上がること。魚焼きグリルの後片付けが嫌で、ずっとフライパンで焼いていたズボラな私にとって、これは事件でした。鶏もも肉も良い焼き色で美味しく、今ではほぼ毎日、夕食に使っています。(この調理器を選んだ経緯は家電の記事にも書いています)

仕事帰りの夕食は「シャワーの間」にできあがる

私の平日夜の流れは、こうです。

1. 帰宅して、スープジャーと水筒を洗う
2. レンジメイトに食材を並べ、合わせダレをかけて、レンジをスタート
3. その間にシャワー
4. 出てきたら髪を乾かし、食材を裏返して再びレンジをスタート
5. 化粧水と美容液で肌を整えたら——「チン」と出来上がりの合図

つまり、調理のために立っている時間が、ほぼゼロ。私が自分の手入れをしている間に、夕食が仕上がっているのです。これに夜納豆と、レモン果汁orリンゴ酢を入れた強炭酸水を添えるのが、仕事の日の定番です。

まな板と包丁を使わない ― 野菜は「切って冷凍」が仕組みのカギ

この時短を支えているのが、野菜の冷凍ストックです。

切って冷凍しておく野菜 … ブロッコリー、人参、玉ねぎ、パプリカ、しめじ、舞茸、エリンギ、南瓜、キャベツなど
冷凍食品で買う野菜 … ごぼう、枝豆、コーンなどのミックスベジタブル
常温か冷蔵の野菜 … 夏野菜など

元気な時にまとめて切って冷凍しておけば、平日はスープジャーのお弁当作りも夕食作りも、まな板と包丁を出さずにサッと作れます。凍ったまま並べて、チン。これだけです。

そしてこの仕組み、時短のためだけではありません。手の力が弱くなったり、立っているのがつらくなったりする日が来ても、続けられる調理の形だと思っています。切る作業を「元気のある時」にまとめる。火を使わない。立ち続けない。杖や歩行器の日が来ても、この流れなら食事づくりを手放さずにすみそうです。

朝は元気だから、朝食はしっかり楽しむ

60代になると、朝は元気で夜はお疲れ。だから私は、食べる楽しみの重心を朝に置いています。朝食前に白湯を一杯。そして定番の朝食はこんな内容です。

・キャベツと青じその千切りに、プチトマト・カニかま・ブロッコリースプラウト・蒸し黒豆・温泉たまごのサラダ
・りんご、グラノーラ、きなこ、亜麻仁油、ヨーグルト
・カカオ82%のチョコレート
・10枚切りの胚芽食パン1枚に、あみエビとチーズのせ
・ほぼ毎朝のコーヒー

実はこの朝食、温泉たまご・カニかま・蒸し黒豆・ヨーグルト・きなこ・チーズ・あみエビと、たんぱく質とカルシウムの小さな積み重ねがたくさん入っています。年を重ねると食が細くなり、気づかないうちにたんぱく質不足(筋力低下のもと)になりがち。朝の元気な時間にしっかり食べておくのは、理にかなっているのだと思います。

買い物は「特売日にまとめ買い」+「目の前に2軒」の安心感

野菜と果物は、特売日にまとめ買い。わが家の目の前には大手スーパーと安いスーパーの2軒があり、必要な分だけ——いえ、足りなくなってもすぐ買える安心感で、買いすぎの無駄がなくなりました。

「スーパーが徒歩圏内」は、終のすみか探しの条件のひとつでした。冷蔵庫を小さくできたのも、この立地のおかげです。食の仕組みは、住まい選びから始まっていたのだと、暮らしてみて実感しています。

まとめ ― 頑張らないから、続けられる

平日の食事づくりは、頑張らない。切るのは元気な時にまとめて。焼くのはレンジにおまかせ。食べる楽しみは元気な朝に。

ひとり分の食事は、手を抜くことと、食を大切にすることの両立だと思っています。次回の後編では、休日の昼食——レコルトのボンヌが活躍する「ひと手間かける日」の食卓を書きますね。