結論:台風前に決めておくのは「窓を守ること」と「逃げ込む場所」の2つだけ
台風対策というと、非常食や懐中電灯をそろえることを思い浮かべる方が多いと思います。でも、一人暮らしでまず考えるべきなのは、窓ガラスをどう守るかと、家の中のどこに逃げ込むかの2つです。
私が実際にやったのは次の3つです。
- 掃き出し窓に飛散防止フィルム(UVカット付き)を業者施工
- カーテンを防炎加工・床までの丈に交換
- 台風のときは壁に囲まれた台所に避難すると決めておく
窓が大きく景色のいい部屋は、日常は快適でも、台風の日は最大の弱点になります。この記事では、その弱点をどう小さくしたか、費用や実際の作業を含めて具体的に書きます。
景色重視で選んだ部屋だからこそ、本気で対策した理由
今の部屋を選ぶとき、私は景色を最優先にしました。掃き出し窓からの眺めが気に入って決めた部屋です。ただ、窓が大きいということは、それだけ外の影響を受けやすいということでもあります。
強い風の日、ベランダで何かが動く音や、窓の外を物が飛んでいく音を聞くたびに、「もしこの大きなガラスに何かがぶつかったら」と考えるようになりました。景色の良さと引き換えに、台風のたびに窓のそばにいることが怖くなっていたのです。
一人暮らしだと、台風の音や揺れを一人で受け止めることになります。家族と暮らしていたころは「誰かがいる安心感」がありましたが、今は自分で状況を判断して、自分で動くしかありません。だからこそ、「怖いな」で終わらせずに、具体的に何を用意すればその怖さが減るのかを、一つずつ考えることにしました。
決定的だったのは、台風関連を検索してたまたま読んだ記事です。実家のある市内のマンションで、台風の強風で飛ばされた物が窓を突き破って室内に入り、ガラスの破片で亡くなった方がいたという内容でした。実家から離れてはいるものの同じ市内、「これは他人事ではない」と一気に身近な恐怖として感じたのを覚えています。それまでは「怖いけれど、まあ大丈夫だろう」と思っていた台風への意識が、この記事をきっかけに変わりました。
この不安をそのままにせず、窓そのものの備えと、窓から離れられる避難先の両方を、台風が来ていない晴れた日のうちに先に決めておくことにしました。
対策①:掃き出し窓に飛散防止フィルム(UVカット付き)を業者施工
台風シーズン前だと施工価格も高くなることを見越して5月に「くらしのマーケット」で評価の高い業者を探し、掃き出し窓への飛散防止フィルム施工を依頼しました。運よく割引価格表示でしたが空いた日がなく6月半ばになりました。ホームセンターで買える貼るだけのタイプもありますが、窓が大きく、自分できれいに貼る自信がなかったので業者に依頼しました。
- 施工費用:4万円弱
- 施工にかかった時間:2時間と少しオーバー
- フィルムの種類:飛散防止+UVカット99%カット
- 材料詳細 品番:SS50T 960mm幅 メーカー名:リケンテクノス ブランド:RIVEX 耐久年数:10〜15年 室内側ガラス面
- 業者の探し方:くらしのマーケットで口コミ評価の高い業者を選定
業者施工を選んだ一番の理由は、気泡やズレなく貼れることです。飛散防止フィルムは、ガラスが割れたときに破片が飛び散る範囲を抑えるためのものなので、一部でも浮きや隙間があると仕上がりが甘くなってしまいます。自分で貼るタイプも検討しましたが、掃き出し窓は面積が大きく、一人で気泡なくきれいに貼るのは難しそうだと感じ、費用がかかっても仕上がりの確実さを優先しました。くらしのマーケットで実際の施工事例や口コミを見比べられたのも、業者選びの決め手になりました。
UVカット付きを選んだのは、台風対策のついでに日焼け対策も兼ねられると思ったからです。一石二鳥のつもりで選びましたが、結果的に満足しています。フィルムを貼ってからは、強風のニュースを見ても「あの窓はもし何か当たっても、破片が飛び散りにくい」と思えるようになり、気持ちの面でも変化がありました。備えは、実際の被害を減らすだけでなく、不安そのものを小さくしてくれるものだと実感しています。
対策②:カーテンを防炎加工・床までの丈に交換
窓ガラス本体だけでなく、カーテンも見直しました。ポイントは2つです。
- 防炎加工のものを選ぶ
- 丈は床につく長さにする
防炎加工を選んだのは、窓のそばにコンセントがあるからです。電気まわりに近い場所だからこそ、燃え広がりにくい生地を選んでおきたいと考えました。丈を床までにしたのは、何かが飛んできて窓ガラスが割れてしまった場合でも、長いカーテンがあれば破片の飛び散りを軽減できると考えたためです。加えて、床までの丈にすると冬場の冷気を防げるという副次的なメリットもあり、台風対策と防寒を兼ねられる点も気に入っています。
見た目は普通のカーテンとほとんど変わりませんが、機能面での安心感が違います。
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対策③:避難先を「壁に囲まれた台所」に事前に決めておく
窓の対策をしても、ガラスが割れる可能性をゼロにはできません。だからこそ、台風のときに逃げ込む場所を事前に決めておくことが大切だと考えています。
私の部屋の場合、窓のない台所が一番安全だと判断しました。四方を壁に囲まれていて、外に面した窓がないからです。浴室やトイレも候補にしましたが、スマホで情報を確認しながら座って過ごすには手狭で、長時間はつらいと感じました。その点、台所なら椅子を持ち込んで座っていられますし、水や簡単な食べ物もすぐ手に取れます。台風が近づいてきたら、テレビやスマホで情報を確認しながら、早めに台所で過ごす時間を増やすようにしています。
避難先を選ぶときのポイントは次の3つです。
- 外に面した窓がない部屋であること
- 家具や家電が倒れてこない場所であること
- スマホの充電や情報収集ができること
「その場で考える」のではなく、「晴れている日に決めておく」ことが重要です。実際に風が強くなってから避難先を考えるのは、思っている以上に難しいものです。
ベランダの備え:IKEAのリクライニングチェアとオリーブの木を室内へ
ベランダにあるものは、台風の風で凶器になりえます。私のベランダには、IKEAのリクライニングチェアと鉢植えのオリーブの木があり、台風が近づくたびに室内へ運び込んでいます。
ここで役に立っているのが、室内で観葉植物のフィカス・ウンベラータを置くために使っているキャスター付きの台です。オリーブの木もこの台に乗せてしまえば、重い鉢を持ち上げずに転がして移動できます。リクライニングチェアも軽いタイプなので、片手で運べます。物干し竿は短くしてベランダの溝に置いておけば、それだけで飛ばされる心配がなくなります。
- 移動にかかる時間:2分とかからない
- コツ:オリーブの木はキャスター付きの台に乗せて転がす、物干し竿は短くして溝に置く
「ベランダの片付け=重労働」というイメージがありましたが、動かし方を決めておけば、実際には2分もかからない作業です。一人暮らしだと、大きめの家具や鉢植えを運ぶのは大変に感じがちですが、キャスター付きの台を上手に使えば、力に自信がなくても十分に対応できます。
台風前日までにやることチェックリスト
私が実際に台風前に確認している項目です。そのまま使えるチェックリストとしてまとめました。
- ☐ 掃き出し窓・大きい窓に飛散防止フィルムが貼ってあるか確認する
- ☐ カーテンを閉め、床までの丈になっているか確認する
- ☐ ベランダのリクライニングチェア・鉢植えなど、飛ばされそうなものを室内に入れる(キャスター付きの台があると鉢植えの移動が楽)
- ☐ 物干し竿を短くしてベランダの溝に置く
- ☐ 家の中で窓のない部屋(避難先)を再確認しておく
- ☐ スマホ・モバイルバッテリー・コードレスライトを満充電
- ☐ 懐中電灯・水・簡単な食料の場所を確認しておく
- ☐ 自治体の避難情報の確認方法を確認しておく
このリストは、台風が来るたびに毎回同じことを考え直さなくて済むように、あらかじめ決めておくためのものです。紙に書いて冷蔵庫に貼っておくと、いざというときに慌てずに済みます。
台風当日、私が実際にしていること
当日の動き方は、2つのタイミングに分けています。
- 明るいうちに:フィルム・カーテン・ベランダ片付けを完了(風が強まってからは危険なので)
- 風が強まったら:カーテンを閉めて台所へ移動。モバイルバッテリーと懐中電灯を持ち込み、スマホで避難情報をチェック。窓のある部屋には近づきません。
手順を決めておくだけで、防災グッズを揃える以上に気持ちが落ち着きます。
まとめ
景色のいい部屋を選んだことは、私にとって後悔のない選択です。ただ、窓が大きいというメリットは、台風の日には弱点にもなります。だからこそ、窓そのものを守る備え(飛散防止フィルム・防炎カーテン)と、窓から離れて過ごせる避難先を、晴れているうちに決めておくようにしています。
一人暮らしの防災については、これまでも何度か書いてきました。あわせて読みたい記事はこちらです。
台風シーズンは、備えを見直すいいタイミングです。ご自身の部屋の弱点(窓の大きさ、ベランダの荷物、避難できる部屋があるか)を、ぜひ一度チェックしてみてください。「うちは大丈夫」と思い込まずに、晴れている日にこそ確認しておくことが、結局は一番の安心につながると感じています。

